みなさま、こんにちは。
アロマの栗田です。寒暖の差が激しい毎日ですが、みなさま体調など崩されておりませんでしょうか。

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今年もインフルエンザが猛威を振るっていますね。小学校の学級閉鎖、幼稚園の園閉鎖などを度々耳にします。みなさまの周りはいかがでしょうか。

感染から身を守るためにも、手洗いうがいはしっかりなさってくださいね。私はティートリーの精油をマスクに垂らしたり部屋に香らせたりして予防しております。

さて、今日は春間近なこの時期、「肝」によいとされる柑橘系のオイルについて、中医アロマ的視点から少し書いてみたいと思います。

「肝」は春に病みやすい・・・これはなぜでしょう。(※「肝」についてはブログバックナンバー五行のお話を参考になさってくださいね)春は樹木が土から水を吸い上げ上へ上へと枝葉を広げ太陽の光を吸収しめいっぱい成長する季節。

人の身体も春は伸びやかに過ごすことを好み強いストレスを嫌います。「肝」の働きは自律神経や目などと関係が深く、この時期の強いストレスは肝の働きを弱め精神面や目などに影響を及ぼします。怒りっぽくなったり、ちょっとのことで気分が落ち込み泣いてしまう・・・そんなことはありませんか?

中医アロマでは柑橘系やキク科のオイルなど、気のめぐりを改善し、自律神経系に働きかけるオイルでトリートメントし、ストレスや凝りを解消していきます。

春におすすめの柑橘系の香り

スイートオレンジ

 
〜仕事熱心で完璧主義な貴方のために〜

オレンジの薬効に最初に着目したのは古代中国の人々でした。乾燥させたオレンジの果皮は漢方薬の生薬として何世紀にも渡り大切にされてきのです。
この精油は消化器系に最も効果的な精油の一つとしても挙げられますが、気の流れ(「気」につきましてはブログバックナンバー気血水のお話を参考になさってください)をつかさどる「肝」に働きかけることも重要な効用の一つです。胆汁の流れを促すだけでなく、ストレスや欲求不満を和らげ、気の流れをなめらかにしてくれます。

ベルガモット

〜気持ちをリセットししっかりと前を向きたい貴方のために〜

イタリアの民間療法では大切な治療薬とされてきたベルガモット。16世紀以降には多くの植物誌に消毒薬、解熱薬として記載されるようになりました。紅茶アールグレーの香付に使用されているのは有名ですね。この精油は、冷やし、リフレッシュ、抗うつの作用があります。滞る気を解放し、循環させ、調和を取り戻すようサポートしてくれますので、ストレスによる消化器系のトラブルから不眠症や不安感、情緒不安定まで幅広く活用されます。
※このオイルには光毒性があります。塗布後12時間は紫外線に当たらないようにしましょう。

グレープフルーツ

〜ストレス過食に走ってしまいがちな貴方のために〜

冷やし、うっ滞を取り除いてくれる作用があるグレープフルーツ。この精油は「肝」の働きを整え熱を冷まし、気の流れをよくし、腸の働きを活発にすることで、緊張やイライラ、移り気(肝の働きが弱まると決断力が鈍ると言われています)、ストレス性の膨満感、便秘、吐き気などを緩和していきます。穏やかな利尿作用があり、消化器系とリンパといった水分代謝機能に働きかけ、体内の余分な水分を排泄させ脂肪分解も助けることから、ダイエットにも効果的と言われています。中医学的に、熱(身体に余計な熱をためやすい=舌は赤い)と湿(水分を溜めやすい=舌のまわりに歯型がついている、舌の苔が厚い)の体質の人は動脈硬化や高血圧を起こしやすく、レモンやメリッサの精油とともにグレープフルーツを勧められます。また、グレープフルーツのオイルには収斂作用(しゅうれんさよう=引き締める)と浄化作用もあり、脂性肌やニキビ肌にも効果的です。

※このオイルには光毒性があります。塗布後12時間は紫外線に当たらないようにしましょう。

レモン

〜心のモヤモヤをとり集中力を高めたい貴方のために〜

香り高いレモンのオイルはグレープフルーツ同様熱と湿をおさめ痰を取り去る作用があり、解毒と浄化に最も優れたオイルの一つと言われています。
血液凝固予防作用のあるこのレモンのオイルは、中医学的には「血を動かす」作用があると考えられ、血行を改善し血管を丈夫にすることで、静脈瘤、痔、鼻血に用いられます。さらに、結石溶解作用もありますので、尿路結石や胆石の除去をサポートするオイルとしても使用されます。

また、レモンのオイルは抗ウイルス作用があり、風邪や流行性感冒にも効果的で、特に黄色の痰や鼻水が出る時によいとされています。空気の殺菌にも効果を発揮しますので、感染症が流行る時期にはスプレーなどで散布するとよいですね。レモンは酸味が特徴のオイル。気持ちを鎮めて明るくし、不安感を和らげ集中力をアップさせてくれます。
※このオイルには光毒性があります。塗布後12時間は紫外線に当たらないようにしましょう。

まずは簡単なセルフケアから

鍼灸院の中医アロマトリートメントでは、お身体の状態に合ったブレンドオイルを用いてツボや経絡に働きかけていきますが、セルフケアといたしまして、トリートメントだけでなく、是非お風呂にオイルを垂らしたり、お部屋に香らせたりしてみてくださいね。香りは直接大脳に働きかけますので、ホルモン分泌などにすばやく作用していきます。特にお風呂では、鼻から脳と呼吸器に、そして肌からは有効成分を取り入れる経皮吸収を兼ね備えていますので、入浴の効果を一層高めてくれます。ぬるめのお湯での入浴は副交感神経を優位にしてくれますのでリラックス効果抜群です。

今月のアロマ

3/7(金)、3/15(土)、3/17(月)、3/27(木)
※上記以外の日程をご希望されます方もお気軽にご相談くださいませ。

花粉で頭がぼーっとする時などは鎖骨周りと頭を施術するだけで随分楽になります!
みなさまのご予約を心よりお待ち申し上げております。

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■栗田先生の中医アロマ府中本店
http://kurinaka.com/

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