陰陽、気血水の考え方

CAL013 脳に働きかけるアロマセラピー

こんにちは、アロマの栗田です。

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寒さの中にも春を感じる日が日に日に増えてきましたね。花々の開花も楽しみになってまいりました。みなさまお変わりございませんか?

今日は予防医学としてのアロマセラピーについて触れてみたいと思います。

脳に働きかけるアロマセラピー

近年、現代の西洋医学では治りにくい、または、予防しにくい病気や症状にアロマセラピーが有効であるという研究が次々に発表されているそうです。なぜ「香り」がそのような病気や症状に有効なのでしょうか。大きな理由として、「香りは脳に直接働きかける」ということが挙げられています。

身体のお辛い症状を解決するためには2つの方法があります。一つは傷など、患部そのものを治すことです。病院に行きますとお医者様が治療してくださることですね。そして、もう一つは、脳に働きかけるということ。なぜ脳に働きかけることが症状の解決となるのか。それは、私達が痛みや不快さを脳で感じているからなのです。

アロマで脳に働きかける

精神神経疾患では、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの脳内伝達物質の分泌の乱れ、そして、女性特有の症状では、脳が調整しているホルモン分泌の乱れが原因として挙げられます。

また、「痛い」などの生体反応は脳が患部から送られた神経系の電気信号を脳がキャッチすることで引き起こされることはみなさんご存知のことと思います。精油の「香り」の情報は鼻を通って直接脳に伝達されますので、脳で起こっていることが原因となる不調や不快症状に効果ありということはイメージしやすいのではないでしょうか。

また、現代人の病気や不調はストレスが原因していることが多く、このストレスの緩和もアロマセラピーが最も得意とするところです。さらに、私達がいつも元気でいられるよう体温や血液の状態といった体内環境の恒常性を保ってくれているのは脳の視床下部というところですが、「香り」の情報はここまで届いていきます。

視床下部はさらにその後ろの脳幹にむかって神経が投射し、自律神経の元となる神経細胞を調整していますので、「不調や病気の予防」といった点からもアロマセラピーは有効であると考えられています。

病気は「治す」から「予防する」へ

未病とは、病気というほどではないけれどなんとなく調子が悪く健康ではない状態のことをいいます。そう、病気になる一歩手前、黄色信号転倒の状態ですね。アロマセラピーはこの未病にも有効に働きます。

現代の西洋医学ではどうしても「治療」が主流になってしまい、予防への意識付けが希薄になりがちです。ですが、私達はもっと「病気にならない身体づくり」や「病気の予防」にも目を向けていくべきではないかと私は思っております。

たとえば、ストレスは免疫力を低下させ病気になりやすい身体を作り上げてしまいます。アロマセラピーの精油の芳香成分はストレスによって乱れる交換神経と副交感神経のバランスを調整し、ホルモンバランスや神経伝達物質の調節もサポートしてくれますので、免疫力低下を防ぐことで病気になりにくい状態を作っていくことが期待できます。

また、アロマセラピーの精油、たとえば、ティートリーには強力な殺菌力が認められており、大気中に香らせるだけで細菌やウイルスを破壊し、風邪やインフルエンザの予防として大変有効に働いてくれます。

好きな香りを使って病気を予防したり、未病の芽を摘むことができるということもアロマセラピーの大きな魅力の一つだと思います。予防医学としてのアロマセラピーの重要性は今後ますます高まっていくと言われています。みなさんも是非生活の中に香りの力を取り入れ、より快適な毎日をお過ごしください!

今月のアロマ

3/15、17、27、28
今月オススメのオイルは柑橘系フルーツの香りwoodブレンドです。爽やかな酸味のきいた香りでお身体を伸びやかにケアしていきましょう。ご予約をお待ちしております。

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CAL004 陰陽、気血水の考え方

あけましておめでとうございます。

中医アロマの栗田です。

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それでは、本日もよろしくお願いいたします。
今日は、中医アロマのベースとなっている「中医学」の考え方、まずは陰陽、気血水の考え方について書いてみようと思います。

中国の伝統医学には、3000年以上の歴史があります。古くから体験してきたさまざまな症状と、それらに対する治療経験の蓄積により、病気になる前に病気を治すための「未病先防(みびょうせんぼう)」の予防医学として体系化されました。中医学とは、特に現代中国で行われているものをこう呼んでいます。

西洋医学との違い

西洋医学は、体の各器官をそれぞれ独立した一つの部品のように捉えていきます。例えば、目が悪くなれば眼科へ、耳が悪ければ耳鼻科へ・・・といった具合です。一方、中医学では、人間の体は機械のように部品を集め組み立てたものではなく、絶えず変化していく自然界の一部であると考えます。自然の中からエネルギーを取り込み、空気や血液などが全身をめぐることによって生命としての活動を続けています。

中医学では、体にトラブルが発生すると、それを体全体の問題として捉え、体内のどこかでエネルギーバランスが崩れてしまったために起こる問題と考えます。たとえば、皮膚のトラブルは皮膚そのものより内臓に原因があることが多く、その根本原因を突き止め、そこから改善していこうというのが中医学の基本姿勢なのです。これからは、西洋医学と東洋中医学のいいところを選択して活用する「中西結合医療」の重要性がより一層高まっていくのではないでしょうか。中医アロマセラピーもそのひとつです。

陰陽(いんよう)

中医学の土台には、「陰陽五行説」という古代中国の哲学思想があります。「陰陽」とは、自然界に存在するものは全て、男と女、昼と夜といったように陰陽に分けられます。
陰ー陽
雨ー晴れ
静ー動
寒ー温
腹ー背
重ー軽
・・・などなど
陰陽は対立関係にありますが、一方で、依存し合いながらパワーバランスを変え、互いに転化し流動しています。どちらか一つでは完成せず、相手がいて初めて世界が成立するのです。

たとえば、夜と月は「陰」、昼と太陽は「陽」で、両者は対立する関係にありますが、昼と夜はどちらか一方では成立しませんね。また、季節によって昼と夜は長くなったり短くなったりするように、お互いの関係は常に流動的で変化し続けています。太陽が沈むと月が出て、太陽が出るとつきが沈み、一日の始まりと終わりで両者が入れ替わるように、陰陽の関係は逆転することがあります。

中医学では、人の体も陰陽の対立と調和によって維持されていると考えます。体の陰陽のバランスが崩れると不調や病気が発生してしまうのです。

気・血・水

人間の生命を構成している要素は、気、血、水、精。まずは「精」を除く3つについて書きます。

気は「元気」「やる気」などの言葉にもあるように、目には見えないけれど生命活動の基礎になるエネルギーのことです。
血は、血液だけでなく、体内に蓄えられた栄養物や器質もすべて含む、肉体や臓器そのものです。ほとんどの病気と、精神活動にも深く関係し、精神の安定や充実を保つ役割を担っています。

水は、正しくは「津液」といい、血液以外の体内の水分のことを意味しています。肌や筋肉、粘膜を潤す役割や、便通をよくする役割や体温調節も担っています。

人間は、気と血のはたらきによって人間として生きることができます。そして、水が潤滑油となり、この3つの相互関係がスムーズに行われます。この3つの要素がお互いに助け合い、コントロールし合い、深く関わり合って体のあらゆる生理機能を正常に保っているのです。中医学では、3つのうちで不足しているものを補充し、過剰なものを流し、体全体のバランスを改善していきます。

ツボ・経絡

「経絡」は気と血が流れる道で、全身をめぐっています。主な経絡は14系統あり、体の表面から内部に入り込んで、「胃のライン」「肝のライン」「心のライン」といったように各臓器とつながっています。

「ツボ」は経絡のライン上にある反応点のことで、全身ほぼ左右対称に分布しています。体のどこかで気や血が不足したり流れが滞った状態に陥ってしまうと、体全体のバランスが崩れ、トラブルを抱えた臓器につながる経絡のライン上にしこりができたり、ツボが黒ずんだり赤くなったり、ザラついたりと様々な反応が出てきます。

中医アロマのオイルマッサージでは、上記の考え方に基づきお体のお見立てをし、アロマオイルを使用し経絡を流したり、ツボを刺激したりすることにより体の表面から各臓器にアプローチすることで、陰陽バランス、気血水の過不足バランスを整えていきます。
知らず知らずのうちに崩れてしまったお体のバランスを、ご自身のお体の力で取り戻していきませんか?皆様のご予約を心よりお待ちしております。

ご不明な点、ご不安に感じられていることがございましたらいつでもお気軽にお問い合わせくださいませ。

2014年度1月のアロマ

1/14㈫午前中、1/23㈭午前中、1/28㈫午前中、1/30㈭午前中
1年の始まりです!お体をすっきりと整えていきましょう。

☆次回のブログでは五行、五臓六腑の考え方について書きます。