糖質制限

糖質制限→膵臓がん予防にも

おはようございます。代表の草野です。糖質制限というと様々な意見もあるようですが

基本的にかかりつけ医から血糖値が高いと言われていたり、既に糖尿病と診断されている場合は取り組んだほうがいいと思います。訪問で各家庭に伺い施術をしているとやはり食生活について触れないとならない場合もあります。老人の食生活をお聞きしているとほとんど糖質ばかりでたんぱく質が不足している傾向がうかがえます。既になんらかの持病を抱えている方はぜひ食生活を見直して欲しいですね。

 

データから言えるのは、糖尿病になるような生活習慣をしないということです。膵臓がん患者の26%は糖尿病患者というデータがあるからです。

 糖尿病の男性は、膵臓がんの発症リスクが健康な人に比べ2.1倍、女性でも1.5倍高いとされています。膵臓がんの原因は、ほとんどが膵炎です。膵炎は、血液中に糖分が増えることで起こります。

 ということは、糖尿病を予防するような食事や運動などで生活習慣を改善するように心がけることが、「最悪のがん」の予防になるということです。 引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191021-00010000-yomidr-sctch&p=2

やはり、何事も予防が大切ですね

RCH015 コレステロールと糖尿病


先日血糖値の高い患者さんに治療をしながら最近の血糖値はどうかお聞きしたところ再帰眼外食が多く、肉を多く食べたので血糖値が上がっているとお聞きしました。これは大きな間違えがあり、血糖値は糖質が上げるので脂質はあげません。

肉に多量のソースや肉を食べながらジャガイモやご飯・パスタを食べすぎたら上がっているのです。これは当院の患者さんには何度も何度もご説明しております。

肉を食べ過ぎても「糖質だけが血糖値を上昇させ、タンパク質・脂質は血糖値を上げない」というのが、2004年以降の米国糖尿病学会(ADA)の見解です。

1型糖尿病ではたんぱく質が血糖値を上げる要因になる場合があります。それはマタ別の機会に。

『British Journal of Nutrition 2014年9月』にWEBで公開された研究です。

①男女ともにコレステロールの高摂取では糖尿病発症リスクは上がらない
②閉経後女性において、コレステロールの摂取により糖尿病発症リスクが低下
③男女ともに卵の高摂取で糖尿病発症リスクは上がらない

この研究の結論は、精神科医師Aさんがご指摘のように上記①②③です。

詳しくはhttp://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3460.htmlをご参照ください。

要するに、コレステロールや卵を多く摂取しても、糖尿病発症リスクは上がらないということです。

さらに、閉経後女性では、コレステロールの摂取により糖尿病発症リスクが低下する可能性が示されました。

これにより、日本人が対象の信頼度の高い研究で、卵のような脂質の多い食材を多く摂取しても、コレステロールという脂質を多く摂取しても糖尿病発症リスクは上昇しないことが明らかとなりました。

ちなみに卵は脂質の比率が約60%の高脂質な食材です。
(ゆで卵100gが151kcal、脂質は10g、脂質比率は59.6%)

2013/3/18の糖尿病学会提言とは正反対の結果を示す、2014/9のJPHC study(多目的コホート研究)発表でした
ドクター江部の糖尿病徒然日記

ツボ
炭水化物を摂りすぎているとやはり血糖値があがります。甘い物ももちろんです。既に太っていて運動もあまりしていないような肥満であることを薄々感じているのであれば少しずつ食生活習慣を変えることが大切です。何事もバランスが大切です。

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RCH014 ケトン体のエネルギーシステム

昔はブドウ糖だけがエネルギーだと思っていました。摂取カロリーが高いから太ると思っていました。血糖値が高いと太る。肉食メインでやせるなんて言ってもだれも信じなかったよななんて思い返しています。

空腹でもケトン体がエネルギーになるので大丈夫。すでに米国の医学会は、「ブドウ糖よりもケトン体のほうが脳にとって優れたエネルギー源である」という考え方が主流だそうです。

1)

スーパー糖質制限食実践者において、エネルギー源としてタンパク質を利用することは、ほとんどありません。

スーパー糖質制限食では「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」が主たるエネルギー源となります。

2)

糖質を普通に食べている人の、血中総ケトン体の基準値は、「26~122μM/L 」くらいです。

つまり、糖質を食べている人でも、日常的に24時間血中ケトン体は存在しているわけです。

糖質摂取開始後3~4時間までは心筋・骨格筋の主たるエネルギー源はブドウ糖ですが、糖質摂取後4時間くらい経過すると、心筋・骨格筋など体細胞の主たるエネルギー源は<脂肪酸-ケトン体>に切り替わっていきます。

従って糖質を摂取している人においても、夜間睡眠時とか、日中でも空腹時は、心筋・骨格筋などの主たるエネルギー源は、実はブドウ糖ではなく<脂肪酸-ケトン体>なのです。

ケトン体は決して燃焼カスではなく、極めて効率のよいエネルギー源なのです。

このことを多くの医師・栄養士がご存じないのは大変困ったもので、医療現場で混乱のもととなっています。

3)

夜間睡眠時や空腹時などにもブドウ糖をエネルギー源としているのは、赤血球、脳、網膜など特殊な細胞だけです。

つまり糖質を普通に摂取している人においても、「脂肪酸-ケトン体」はごく日常的なエネルギー源として、全ての人類において利用されているというのが生理学的事実です。

4)

スーパー糖質制限食実践者の場合は、食事中にも「脂肪酸-ケトン体」がエネルギー源として利用されています。

つまりステーキを食べている最中にも脂肪は分解されて燃えているわけです。

このとき血中ケトン体濃度は、現行の基準値よりはるかに高値となりますが、インスリン作用が働いているので、生理的であり、全く安全です。

人類700万年間の狩猟・採集時代は糖質制限食なので、ご先祖は、日常生活の多くの場面で同様に「脂肪酸-ケトン体」をエネルギー源としていたと考えられます。

このことは、備蓄エネルギーの観点から考慮すると、体脂肪が10kgあれば、90000kcalとたっぷりあるのに対して、グリコーゲン250gなら、わずか1000kcalしかないことからもわかると思います。

すなわち

人類において身体の多くの細胞の主たるエネルギー源は「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」

で、「ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム」は、緊急事態(闘争、逃走など激しい筋肉の収縮時)や運良く糖質を摂取できたときだけの予備システムであったということです。

5)

すなわち、インスリン作用があるていど働いていれば、血中ケトン体が現行の基準値より高値でも生理的状態なので、何の問題もなく安全です。

ちなみに、胎児胎盤の絨毛間液のβヒドロキシ酪酸(ケトン体の一種)濃度は、1730μM/L で基準値「76μM/L 以下」より、20~30倍高値ですが、胎児においてはこちらが基準値(58検体の平均)なのです。

同様に、生後4日目の新生児のβヒドロキシ酪酸濃度は240μM/Lで、やはり現行の基準値より高値ですが、新生児においてはこちらが基準値(312例の平均)なのです。

このように胎児、新生児において現行の基準値よりはるかに高値でも生理的で安全なケトン体が、成人においても危険なわけがないのです。

6)

一方、インスリン作用が欠落しているときの、糖尿病ケトアシドーシスは重篤な病態であり危険です。

言い換えると、インスリン作用が欠乏していない限り、「糖尿病ケトアシドーシス」は絶対に生じないのです。

このように、「生理的ケトン体上昇」と「糖尿病ケトアシドーシス」とは全くことなる状態であることを知る必要があります。

このことも多くの医師・栄養士がご存じないので、医療現場混乱のもととなっています。

7)

炭水化物は、現代の摂取状況では、悪者ですというしかないです。

そもそも炭水化物は、過去700万年の狩猟・採集時代は人類があまり摂取してこなかった栄養素なのです。

必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルは人類に絶対に必要ですが、必須糖質はないのです。

大西先生は「取り過ぎ傾向の炭水化物を減らす」のはいいと仰っています。

しかし例えば日本糖尿病学会が推奨する<糖質50~60%>という比率について、いったいどのように考えておられるのか聞いてみたいです。

700万年間の狩猟・採集(糖質制限食)時代に、形成された人類の消化管・栄養・生理・代謝などのシステムは糖質制限食に適合するように特化しています。

摂取エネルギーの50~60%をとるようなとんでもないバランスの食事が、如何にヒトの身体に負担になるか、想像にかたくありません。

すなわち現代人の普通の食事は、全て炭水化物の頻回過剰摂取といっても過言ではありません。

生活習慣病の根本要因は炭水化物の頻回過剰摂取とそれに伴うインスリンの頻回過剰分泌であると、私は考えています。

8)

なおスーパー糖質制限食は、カロリー無制限というわけではありません。

糖尿病学会のいうような、カロリー制限食は必要ありませんが、厚生労働省のいう標準必要摂取エネルギーが目安となります。

*炭水化物=糖質+食物繊維

江部康二 引用元 生理的ケトン体上昇は安全、ケトン体は人類の日常的なエネルギー

ツボ
本当に知らないと言うことは怖いですね。頭痛で悩んでいる方の多くも糖質制限食を実行すればかなり軽くなると思います。鍼灸と糖質制限でかなり痩せることが可能だと思います。さらに慢性の痛みなども軽くなる可能性大です。ぜひ一度お問い合わせください。

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RCH013 糖質制限で痩せないひと


私の研究の一つして糖質制限食についてみなさまのためになる動画をピックアップしてこちらのブログにアップしていきたいと思います。

最近ちょっとした席で糖質制限は危険だというお話をしているのを耳にしました。わりと体格の良い方でした。私が糖質制限を実施して痩せました。123キロから93キロまで体重が落ちました。心配してくれる人も多いですが、私はいたって体調がよくとても良かったと思っています。

まあ、見た目も良い方がいいのでこれから少しずつ60歳でシルベスタースタローンとまではいかないまでもマッチョな身体にしていこうと思っています。

糖質制限をスタートする際の準備として

まずはしっかりと学ぶことが大切です。糖質制限で著名な江部先生の本やブログをしっかりと読むことをおすすめいたします。糖質を制限してやせない場合はやり方に問題がある場合がほとんどだと思います。

主食(炭水化物など)をぬいてはいるが、気づかないところで糖質を摂取してしまっている。糖質制限をして体調が悪くなる場合はなにか病気を抱えている場合もあります。そこのあたりをしっかりと見直す必要があります。

あとは、感覚で糖質制限食生活を見直すのではなく写真や日記をつけて振り返られるようにしていくことが重要です。

空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満

HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています

週刊現代(2月15日)の記事は、根拠なしの暴論。

こんにちは。

週刊現代(2月15日)の記事は、根拠なしの暴論です。

webサイトにまた載ったようですね。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359

糖質制限でたんぱく質が消費されすぎて筋力の低下や骨粗しょう症の危険があるなどの記事です。

私はすでに、2002年以来、12年間スーパー糖質制限食ですが、元気です。

糖質制限食で、筋力低下や骨粗鬆症を生じるというエビデンスは存在しません。

一医師が、持論を展開するのは勝手ですが、根拠となる論文も何も存在しないのですから週刊現代の記事は単なる憶測に過ぎないということです。

根拠のない憶測・暴論を検証もせず取り上げる週刊現代の姿勢には、憤りを覚えます。

<糖質制限食と世界の動向>
米国糖尿病学会は、2008年からは、部分的に糖質制限食を認め、2013年10月の栄養療法に関するコメントで、正式に「糖質制限食」を受容しています。

スウェーデン社会保険庁も、2008年から「糖質制限食」を公的に認めています。

英国糖尿病学会も2011年から「糖質制限食」を選択肢の一つとして認めています。

糖質制限食に関して、世界の趨勢に出遅れて、ガラパゴス状態なのが、日本糖尿病学会です。

Ketogenic Diet(ケトン食)は、スーパー糖質制限食より更に厳しい糖質制限を実践しますが、

2010年版COCHRANE LIBRARLY(コクラン ライブラリー)
2011年版NICE(英国政府ガイドライン)

という国際的に有名な公的治療ガイドラインに、難治性小児てんかんの治療食として採用されました。

このように、世界各国で「糖質制限食」は公的に認められています。

糖質制限食の安全性に関しても、少なくとも、米国糖尿病学会、スウェーデン社会保険庁、英国糖尿病学会、コクラン、英国政府において、容認されていることとなりますね。

<カロリー制限食の危険性と糖質制限食の安全性>
A)平均血糖変動幅増大
B)食後高血糖

現在、世界の医学界において、A)B)が糖尿病における最大の酸化ストレスリスクということが明白となっています。

勿論エビデンスとなる論文があります。

酸化ストレスは、がん・老化・動脈硬化・アルツハイマー病などの元凶とされています。

そして、このA)B)を生じるのは、糖質・脂質・タンパク質のうち、糖質を摂取したときだけです。

すなわち、脂質・タンパク質を摂取しても、A)B)は生じません。

そうすると、従来の糖尿病食(高糖質食)を摂取すれば、必ずA)B)が生じて、酸化ストレスリスクが増大することとなります。

一方、糖質制限食なら、A)B)は生じず、酸化ストレスリスクも生じません。

<糖質制限食の長期的安全性は理論的に明らか>

長期的安全性を担保する論文は「糖質制限食」にも「カロリー制限食」にも存在しません。

しかし、毎日「平均血糖変動幅増大」「食後高血糖」を生じるカロリー制限食を長期に続ければ、長期的にも悪い結果しかありえません。

短期的に破綻している食事療法(高糖質食)を長期に続けていい結果がでるわけがありません。

一方、糖質制限食なら、毎日の食事において、「平均血糖変動幅増大」「食後高血糖」は生じませんので、良いことを毎日長期に続けていけば良い結果が待っていることは明らかです。

<合併症の悲劇、カロリー制限食で合併症は防げない>

糖尿病合併症を防ぐには、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じないことが必要不可欠です。

しかしながら糖質を摂取すれば、必ず「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じます。

すなわち、従来の糖尿病食(高糖質食)では、糖尿病合併症を防ぐことは理論的に不可能なのです。

年間
16000人が糖尿病腎症から透析 → 医療費800億円、
3000人が糖尿病網膜症から失明
3000人が糖尿病足病変から足切断

というのが厳しい現実なのです。

これらの方々は、全て医師や栄養士の言うことを聞かずに、薬もまともに内服せずに暴飲・暴食をしたのでしょうか?

いえいえそんなことはありません。

ほとんどの方は、医師や栄養士の言うとおりに、つらくとも我慢してカロリー制限食を実践し、酒も飲まず、運動もし、
血糖コントロールが徐々に悪くなれば、経口糖尿病薬が増えていき、それでも効果が良くなければ、インスリン注射を導入して、清く正しく頑張ってきたにもかかわらず、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病壊疽・・・を合併してきてしまったのです。

即ち、糖尿病患者さんに罪はないのです。

罪は一重に高糖質食にあるのです。

カロリー制限食(高糖質・低脂質食)を実践する限りは、かなり運が良くない限り糖尿病合併症から免れることは至難の技です。

「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じない、唯一の食事療法が糖質制限食であり、唯一の合併症予防食なのです。

<終わりに>

週刊現代の無根拠な暴論に対して、きっちりと根拠を示して糖質制限食の有効性と安全性を説明しました。

そして、きっちり根拠を示して、従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)の危険性を説明しました。引用元 http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2867.html

ツボ
今一度。糖質制限をスタートする際に注意が必要な人は以下の通り。

糖質制限食を実践される時のご注意】

 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、SU剤や速効型インスリン分泌促進剤の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず医師と相談して頂きたいと思います。

血液検査で、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、活動性膵炎には適応とならないのです。

肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。

腎不全の場合は、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。引用元 http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2867.html

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RCH012 HbA1cとは?

私の研究の一つして糖質制限食についてみなさまのためになる動画をピックアップしてこちらのブログにアップしていきたいと思います。

空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満

HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています

見かけ上の平均血糖値の改善(HbA1cの改善)だけでは、糖尿病合併症のリスクは防げないということです。

この『上質のHbA1c』という極めて興味深い概念について、私なりに考えてみました。

HbA1cは過去1~2ヶ月の平均血糖値を示しています。

弱点としては、同じHbA1c:6.4%(JDS)で一見コントロール良好の人でも『上質のHbA1c』の場合と『不良のHbA1c』の場合の区別がつかないことです。

例えばHbA1c6.4%でコントロール良好のAさんとBさんがいたとします。

HbA1c:6.4%(JDS)ということは、平均血糖値は141mgです。

Aさんは、薬なしでやや緩い糖質制限食を実践中で、食前血糖値が109mgくらい、食後血糖値が173mgくらいだったとしたら、アバウトには平均血糖値は141mgですからHbA1cは6.4%です。

Bさんは、糖質を摂取してインスリン注射をしていて、HbA1c6.4%というコントロール良好を見かけ上は保っています。

しかしその実態は、過剰のインスリンにより空腹時血糖値が50mgくらいになり、少し糖質が多いと食後血糖値は232mgくらいに上昇しますが、それでも平均血糖値は141mgです。

AさんとBさんは、HbA1cという「平均血糖値」の指標は同じですが、「平均血糖変動幅」を示す指標である
MAGE(1日24時間を通しての平均血糖変動幅)に関しては、AさんはBさんに比し圧倒的に良好な結果となります。

近年、MAGE(1日24時間を通しての平均血糖変動幅)が、一番酸化ストレスと相関していて、次が食後高血糖で、それぞれ心血管疾患のリスクとなるとされています。

また、低血糖も急性冠症候群(心筋梗塞や狭心症など)の大きなリスクとなることがわかっています。

従って、同じHbA1c6.4%でも、Bさんの場合は、<平均血糖変動幅の増大・食後高血糖・空腹時低血糖>というの3つのリスクが、日常的な糖尿病治療の中に隠れ潜んでいるわけで、心筋梗塞や糖尿病合併症のリスクも、常に存在していることとなります。

このように分析してみると、糖質制限食でHbA1c:6.4%を保っているAさんは、『良質のHbA1c』であり、糖質を摂取して、インスリンでHbA1c:6.4%を見かけ上保っているBさんは、実際には『不良のHbA1c』ということがよくわかると思います。

糖質を普通に摂取しながら、強化インスリン療法や経口剤でHbA1c:6.0%を目指した群が、7.5%程度のゆるい目標の群より総死亡率が増加したという衝撃的な結果となったACCORD試験が、まさに『不良のHbA1c』の存在の証明と言えるでしょう。

スーパー糖質制限食なら、薬物に頼ることなく「平均血糖値」と「平均血糖変動幅」の両者をコントロール良好に保つことが、多くの糖尿人において可能です。

江部康二 引用元http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2132.html

ツボ
長期にわたり血糖値が高い状態が続くと身体にジワジワと影響を与えます。ちょっと節制して血糖値が良くなってもHbA1cをみれば過去数ヶ月の状態がわかってしまいます。しっかりと血糖値をコントロールしていきましょう。

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RCH011 血糖値と尿糖

私の研究の一つして糖質制限食についてみなさまのためになる動画をピックアップしてこちらのブログにアップしていきたいと思います。

空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満

HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています

糖尿病は血糖値と尿糖値は密接に関わっています。尿糖検査は、尿中に排泄される糖を測定する検査です。排尿から排尿までの間の血液の状態がわかります。尿糖を測ることで食後に高血糖状態があったかどうか推測できます。

尿に糖が出始めるのは、血糖値が170~180mg/dLの数値を示したあたりです。個人差もありますので、陽性反応が出たら、医療機関で詳しい検査を受けるようにこころがけましょう。

スーパー糖質制限食でHbA1cは改善したけれど、早朝空腹時血糖値だけがなかなか下がらないとのコメントをよくいただきます。

例えば、

「寝る前午後11時の血糖値は100mg/dlと好調だったのに、その後何も食べずに寝て起きて、翌朝午前9時の血糖値は130mg/dlに上昇していた。」

といったことが糖尿人において時々見られます。

この眠前より翌朝の血糖値が上昇することを、糖尿人特有の「暁現象」と呼びます。

多くの場合、就寝後8~10時間で、血糖値が一番上昇します。

空腹時には、肝臓のグリコーゲン分解と糖新生が、血糖の供給源となります。

グリコーゲン分解に関しては、糖尿人と正常人との間に差はないとされています。

一方、糖新生は、糖尿人においては、増加することが多いです。

正常人においては、血液中のインスリンが5μU/ml以上あれば、糖新生は急激に低下します。

しかし、2型糖尿病においては、正常人の2倍以上のインスリンが必要とされることが多いのです。

インスリン基礎分泌が不足してくると、夜間の肝の糖新生を制御できずに、早朝空腹時血糖値が高値となり、暁現象を生じるものと考えられます。

朝に血糖値が上昇するまでの時間と増加量には、個人差があります。

1型糖尿人のバーンスタイン医師は、充分量の持続型インスリン3単位を就寝前に注射しているにもかかわらず、起床時の血糖値が10~100mg/dlほど就寝時より高値となるそうです。

暁現象の機序は、完全に解明されているわけではありませんが、肝臓が早朝には、他の時間帯以上に、血液中に循環しているインスリンを不活化させるとういう説があります。そのため、肝臓の糖新生が高まります。

インスリンが、外部から注射したものであれ、内部でつくったものであれ同様です。

早朝空腹時ですから、インスリンを打っていない人では、基礎分泌のインスリンが循環している時間帯ですね。

正常人はこのとき、インスリンを増産して調整しますが、糖尿人はそれが不足するので暁現象が発生します。

暁現象の改善のために、

①スーパー糖質制限食で膵臓のβ細胞に休養を与える。
②筋トレで筋肉量を増やす。
③有酸素運動を継続して、筋肉細胞へのインスリンの効きを良くする。

内服薬を増やさずに①②③を根気よく続けるのもよい方法と思います。

また内服薬のDPP-4阻害剤(エクア、ジャヌビア、グラクティブ、ネシーナなど)は、内服継続により膵臓のインスリン分泌能力が改善したという報告が最近ありました。

インスリン分泌能力が改善したら、早朝空腹時血糖値も改善する可能性があります。

なおDPP-4阻害剤にはグルカゴン分泌抑制作用もあり、これが空腹時血糖値低下に繋がります。

上記実践しても、早朝空腹時血糖値が改善しないときは、メトホルミン(ビグアナイド剤、メトグルコ、メルビンなど)内服で、肝臓の糖新生を抑制する選択肢もあります。

メトホルミンは米国糖尿病学会の勧告では、2型糖尿人において、第一選択剤と評価されています。

早朝空腹時血糖値が140mg/dlを超えると、いろいろリスクが出てきます。

日本糖尿病学会は、合併症予防のための目標値として

2013年6月1日から、早朝空腹時血糖値130mg/dl未満を推奨しています。

スーパー糖質セイゲニストとしては、目指すのは早朝空腹時血糖値110mg/dl未満の正常値ですね。

江部康二
引用元 早朝空腹時血糖値と暁現象

ツボ
血糖値を自分でコントロールすることはもはや現代人の多くに必要と言っても過言ではありません。血糖値が高いと身体がだるくなったり手足が痺れたりなどを引き起こしますので要注意です。

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RCH010 糖尿病とアルコールの摂取について

私の研究の一つして糖質制限食についてみなさまのためになる動画をピックアップしてこちらのブログにアップしていきたいと思います。

空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満

HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています

日本の従来の糖尿病治療では、飲酒は原則禁止ですが、一定の条件下で許可されることもあります。

その条件は、以下の5項目をクリアしていることです。

1良好な血糖コントロールが長期にわたって得られている
2糖尿病の合併症がないか、あっても軽度である
3脂質代謝異常(特に高トリグリセリド血症)がない
4肝・膵疾患がない
5決められた上限量を守る患者である

この5項目、糖質制限食実践している糖尿人なら、多くの人は1~4はクリアですね。

私も、1~4は完璧にクリアですが、5が微妙ですね。

5が微妙ですが、私の場合血液検査では、肝機能は常に正常です。

欧米では、「適量」を守れば飲酒OKとしています。

例えば、米国糖尿病協会では、アルコール24g(30ml)/日を食事と共にとるていどなら適量としています。

ビール350ml缶を2本、ワイン150ml×2杯、ウイスキー45ml×2杯です。

私自身のお酒の摂取量ですが、平均的には、糖質ゼロ発泡酒350mlを1缶、その後、焼酎の水割りを3~5杯です。焼酎は、720mlが3日間で空くくらいのペースです。

あるいは、糖質ゼロ発泡酒350mlを1缶と赤ワインを1/2本とかです。

家でたまに、赤ワイン、ボトル1本のむこともあります。

外で飲食のときは、焼酎の水割りを5~6杯のこともあります。

25度の焼酎が720mlなら、アルコールそのものは180ml含まれています。

従って、私は毎日60~75ml以上のアルコールを摂取していますので米国糖尿病協会の「適量」は、確実にオーバーしています。( ̄_ ̄|||)

アルコールには発ガン性も指摘されていますので、各自が自己責任で自己管理で適量!?の飲酒ということになるでしょうか? (^^)

江部康二 引用元 江部康二のアルコール摂取量は?

ツボ
血糖値が高いけどお酒をやめるのはちょっとという人は普段の食生活をしっかりと糖質制限をすることで血糖値をコントロールすることが大切ということになります。糖質制限食事法はとても有効です。

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RCH009 健康的な食生活 それが糖尿病の食事療法

私の研究の一つして糖質制限食についてみなさまのためになる動画をピックアップしてこちらのブログにアップしていきたいと思います。

空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満

HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています

ツボ

適切なカロリーはとても重要だと思いますが、糖尿病と診断された場合や血糖値が高い人は糖質制限をして食生活をコントロールしていくことがとても大切だと思います。

『担当医と栄養士の言うとおり、まさに現在の日本の糖尿病治療方法そのものを7年半誠実に頑張りました。

でも、検査する度に結果は悪くなる一方で、色々な薬を飲んでみても効かない上に副作用に苦しみ、もうどうなっても良いから通院するのはやめようかと思うようになり、疲れ果てていました。』

上記のるなさんのつらい体験は、従来の糖尿病治療を受けている他の多くの糖尿人においても、よくあることなので、兎に角、早急になんとかしなくてはなりません。

るなさんは、合併症として糖尿病神経障害ですが、もっと年数が経過した糖尿人だと、人工透析、失明、足切断といった
よりシビアな合併症を起こすことも多いのです。

基本的には従来の糖尿病治療(高糖質食+薬物療法)では、合併症を防ぐのは困難なのです。

アマリールは、食後高血糖を防がずに、空腹時低血糖を生じやすい薬物なのでるなさんには、即中止していただきました。

るなさんは7年間苦しまれたのですが、2014年2月1日から、糖質制限食を開始されて、

『2/1から2/25のスーパー糖質制限で、Ha1c7.2→6.9 中性脂肪325→194
食後2時間血糖値236→食後1時間血糖値178 』

見事に血糖コントロール良好となっておられます。

糖尿病学会的には、

HbA1c7.0未満、空腹時血糖値130mg/dl未満、食後2時間血糖値180mg/dl未満

を達成すれば、合併症予防効果ありとしています。

るなさん、達成されてます。

さらには

HbA1c6.0未満、空腹時血糖値110mg/dl未満、食後2時間血糖値140mg/dl未満

を目指していけば、糖尿病神経障害による足のシビレや痛みも、時間はかかるかもしれませんが、改善することも期待できます。

3月4日の診察で、担当医が受け入れてくださったのはとても良かったです。
柔軟性がある良い医師と思います。

なお、動脈硬化に関して、糖質制限食で長期的に悪化するというエビデンスはありません。

逆に82802人、20年間のコホート研究(ハーバード大学、2006年、☆)で、糖質制限食に心血管疾患のリスクはありませんでした。

これは信頼度の高い研究で立派なエビデンスです。

一方、上記論文によれば総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連し、 高GL(糖負荷)は冠動脈疾患リスク増加と強く関連していました。


Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.

江部康二 引用元:カロリー制限食7年間、症状悪化して糖質制限に

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主食をやめると健康になる ー 糖質制限食で体質が変わる!
主食をやめると健康になる ー 糖質制限食で体質が変わる! 江部 康二

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RCH008 糖尿病の一般的な治療について

私の研究の一つして糖質制限食についてみなさまのためになる動画をピックアップしてこちらのブログにアップしていきたいと思います。

鍼灸治療も併用していただくことも推進しております。

空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満

HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています

2011年5月19日~21日、札幌で開催された第54回日本糖尿病学会において、 大阪市立十三市民病院の安藤秀子氏らが、

「2型糖尿病患者、血糖コントロールが不良なほど歯周病で失われる歯が多い傾向」

という研究を発表しました。

2型糖尿病患者の220人(男性138人、女性82人)に聞き取り調査をした結果、糖尿病患者では、罹病期間が長い患者ほど、あるいは血糖コントロールが不良な患者ほど、失われた歯が多くなる傾向が認められたそうです。
喫煙と歯磨き回数1日1回未満もリスクとなります。 (☆)参考

私は、糖尿病歴9年ですが、虫歯はゼロで、歯は全て残っています。

歯周症もほとんどありません。タバコは吸いません。

2011年現在61才ですから、それなりに優秀な成績と思います。(⌒o⌒)v

正確には20才のとき、右の奥歯に虫歯ができて1回だけ治療して、アマルガムが詰めてあり、それが41年そのままもっています。その時の歯医者さん、随分名医だったと感謝しています。 m(_ _)m

学生時代は、甘いものはそんなに食べていなかったですが、チョコレートだけは大好きで毎日のように食べてました。

20才時唯一の虫歯は、きっとチョコレート印です。( ̄_ ̄|||)

さて、虫歯と歯周病は、歯を失う二大原因です。そして虫歯も歯周症も、最大の原因はプラーク(歯垢)です。

プラークは、ただの食べカスではなく、生きた細菌の塊です。歯垢中の細菌は、食物中の糖質を栄養源にしてどんどん増えていきます。

プラーク(歯垢)は重量で、約80%が細菌です。むし歯菌の代表選手ミュータンス菌が、砂糖などからつくる不溶性グルカンからできるネバネバプラークと、それ以外の酸産生菌群がさまざまな糖質を利用してできる、
水溶性のサラサラプラークがあります。

歯の表面のエナメル質にできる虫歯は主に前者、歯周病などで露出した歯根面にできるセメント質のむし歯は後者が関係しています。

プラークコントロールをせずに放置すると、細菌が糖質を分解して作り出す酸や毒素で虫歯や歯周病が発症します。逆に言えば糖質制限食なら、プラークは激減します。

私は、2002年6月から糖質制限食を実践していますが、驚いたことに歯垢がほとんどできなくなりました。

糖質制限食で細菌の餌がなくなり、兵糧責めで繁殖できないので歯垢も激減したものと考えられます。

それでもたまに糖質(豚カツや餃子)を食べると、てきめんその日は歯垢ができます。

もともと歯は丈夫な方でしたが、糖質を食べていた頃は歯垢は結構できやすいほうで、毎年1回、歯医者さんに、たっぷり溜まった歯石を取ってもらってました。

1年間でこんなにできるのかというくらい、カチカチの歯石が沢山取れたものでした。

歯垢に唾液中のカルシウムが結びついて歯石になります。従って、歯垢ができなくなったら歯石も激減します。

勿論、最低限のプラークコントロールというか、超音波歯ブラシと歯間ブラシで朝1回、3分間くらいの手入れと、食後は通常の歯磨きを30秒くらいはしてます。

ブログ読者の 糖質制限食実践中の皆さん、如何でしょう?歯垢は減りましたか?

糖尿人は、歯周症を起こしやすいことが知られています。

また最近は、歯周症があると糖尿病が悪化しやすいと言われています。

<糖尿病→血糖コントロール不良→歯周症→糖尿病悪化・・・>

という悪循環パターンですね。

糖質制限食なら、血糖コントロールは良好となり、プラークも減って歯周症や虫歯の予防となり、まさに一石二鳥どころか、一石三鳥ですね。 (^^)

糖尿人の御同輩、糖質制限食で歯垢を減らして、最低限のプラークコントロールも実施して歯周病や虫歯予防を目指しましょうね。

江部康二

(☆)参考

以下は2011. 5. 24の日経メディカル別冊編集・オンライン版の記事を転載です。

2型糖尿病患者、血糖コントロールが不良なほど歯周病で失われる歯が多い傾向

大阪市立十三市民病院の安藤秀子氏

2型糖尿病患者では、血糖コントロールが不良なほど歯周病で失われる歯が多い傾向が分かった。また、糖尿病患者は「糖尿病と歯周病の関係」についての知識は持ち合わせているが、その知識が歯磨きなどのセルフケアに活かされていない実態も報告された。2型糖尿病患者220人を対象に実施した聞き取り調査で明らかになったもので、その成果は大阪市立十三市民病院の安藤秀子氏(写真)らが、札幌で開催された日本糖尿病学会(JDS2011)で発表した。

安藤氏らは、糖尿病の合併症として注目される歯周病について、糖尿病患者自身がどのように認識し、対策に取り組んでいるのかを把握する目的で、アンケート方式による聞き取り調査を実施した。

対象は、同病院で治療を受けている2型糖尿病患者の220人(男性138人、女性82人)。聞き取り調査では、年齢、罹病期間、HbA1c(JDS値、以下同)、喫煙習慣、歯磨き回数、歯周病の知識などを尋ねた。また、歯周病の重症度を把握するために、「今までに失われた歯の本数」も自己申告してもらった。対照群は、非糖尿病の生活習慣病患者30人とし、同様の調査を実施した。

調査の結果、糖尿病患者では、罹病期間が長い患者ほど、あるいは血糖コントロールが不良な患者ほど、失われた歯が多くなる傾向が認められた。

年齢に着目すると、高齢になるほど失われた歯が多くなっていたが、糖尿病患者の方が非糖尿病患者より若いころから歯を失っていた。また、喫煙との関係では、糖尿病患者では喫煙習慣があることが歯を失うリスクと考えられた。

歯周病の知識とセルフケアの関係についてみると、糖尿病患者では歯周病に関する知識の有無に関わらず、毎日1回以上の歯磨きの習慣がある人が多かった。ただし、非糖尿病患者と比べると、糖尿病患者では歯磨きが実行できていない割合が高かった。

これらを踏まえ、罹患期間10年以上、血糖コントロールがHbA1c>8.0%、喫煙、歯磨き回数が毎日1回未満の4つを歯周病リスクとし、これらのリスクの数と失った歯の数との関係をみたところ、リスクの数が多いほど失った歯の本数の多い人の割合が高かった。

今回の結果から演者らは、2型糖尿病患者に対しては、発症早期から歯周病に対する教育指導が必要であり、定期的な歯科受診を支援していくことが重要と結論づけた。引用元 http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1707.html

ツボ

いろいろな意見はあると思いますがやはり糖質制限については体感できる食事療法の一つだと思います。反対意見をみてみるとすこしやり方が間違えていたりすることがほとんどかなと思います。まずは糖質制限について学習していきましょう。

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RCH007 糖質中毒について③

私の研究の一つして糖質制限食についてみなさまのためになる動画をピックアップしてこちらのブログにアップしていきたいと思います。

空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満

HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています

ケトン体の効果はすぐに実感できる

 ケトン体の効果を実感するのは簡単です。まずは今日の夕食で、炭水化物を抜いてみてください。明日の朝は普段より一時間ほど早く、すっきりと目が覚めますし、顔のむくみもないはずです。ケトン体は、糖質を断って5時間ほどで発生するので、少なくとも24時間以内には、普段との違いを実感できるはずです。

 私が勧める“ケトン食”は、精製された白砂糖と炭水化物を摂取しなければ、あとは基本的には何を食べてもかまわない、というものです。白いご飯やパン、麺類、甘いお菓子や飲料はもちろん、小麦粉を使ったお好み焼きや餃子、デンプンを多く含むいも類、糖質が多めの果物(バナナ、パイナップルなど)も避けてください。

 これまでに、30人はどの方たちにケトン食を体験していただきました。その中の多くの人が「仕事に集中できるようになり、効率が上がった」と話しています。

 大きなプレゼンや商談など、「どうしても脳を活性化させたい」という機会があれば、ぜひ、その前にケトン食を実践してください。きっと、パフォーマンスが上がるのが感じられるはずです。

「朝ジュース」でケトン体質に!

「旬の野菜+旬の果物・柑橘類」を基本としたジュースを朝食にすると、血糖値とインスリンの分泌が安定し、ケトン体回路を働かせることができる

★朝ジュースの例(1人分)
 1)ニンジン1/3本+リンゴ1/2個+レモン1/2個+ミネラルウオーター100ml
 2)トマト(中)1/2個+グレープフルーツ1/2個+ニンジン1/3本+無糖炭酸水(ミネラルウオーター)100ml
 3)アボカド1/2個+レモン1/2個+クルミ10g+蜂蜜大きじ1(好みで)+ミネラルウオーター100ml

ポイント
●ジューサーでは繊維が捨てられてしまうので、ミキサーでジュースにすること
●無農薬のものを使うと、抗酸化成分のフィトケミカルを含む皮も摂れるので、なお良い
●昼食・夕食でも、炭水化物は避けること
ツボ
今回の動画では白澤先生は朝食をぬくのはダメだとおしゃっています。きちんと規則正しく三食を食べることが重要だということですね。これは三食目、要するに夕飯を18時前後に食べることができれば朝食を食べるといいと思います。しかし現代人のように21時前後まで働いて帰宅後食べてすぐ寝るような食生活習慣の場合は少し食べるタイミングを気にしてもらったほうがいいと思います。引用元 http://shuchi.php.co.jp/article/1559?p=1

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