CLM113 男性の更年期障害

男性の更年期障害。女性の更年期障害はよく聞くと思います。閉経前後になるとほてり、イライラ、動悸などの症状がでます。男性でも同じようなことがあります。しかしあまりまだ世間的に認知されていないようです。

先日、男性の新患さんで奥様から「あなたうつなのでは?」と言われて病院に行き数ヶ月薬を飲んでから来院されました。薬を飲んでもすっきりしない。お腹はすくけど食べたくない。肩こりがものすごい。さらに表情があきらかにどんよりとしていました。

睡眠もあまりとれない。しかし、これについては深く聞いてみると5時間は寝れているということでした。結構多くの方が自分は寝れていないと言って安易に睡眠薬などに頼る傾向にあります。これは注意しないとなりません。睡眠薬にも長期服用により副作用がでるからです。

◯依存性がかなり強い
◯肝臓に相当負担がかかる場合がある。
◯脱力感を伴う副作用が飲めば飲むほど強くなり、精神不安定が増す場合もあり急にやめることができない
◯睡眠薬を飲んでも不眠症やうつ病が根本的に治らないことが多い
◯長期間使うと副作用が出やすくなり、なかなか薬を辞められなくなる

以上のことがあります。まずは薬に頼り切りになる前に主治医の先生と相談はもちろんですが、ぜひ東洋医学的なアプローチもご検討ください。

男性更年期は、ともすれば見逃されがちなのです。
しかし最近、男性更年期は「LOH症候群」という言葉
に置きかえられて、注目されています。

LOH症候群の症状を以下に挙げてみましょう。
精神症状として不安、イヤイラ、うつ、不眠、集中力の低下、
記憶力の低下、性欲の減少などです。

一方、身体症状としては筋力低下、疲労感、めまい、耳鳴り、
頻尿、「朝立ち」の消失などがあげられます。
いくつかあてはまるという男性は少なくないと思います。

実は、LOH症候群の患者さんは、少なく見積もっても
60歳以上の男性の2割、70歳以上の3割、
80歳以上の5割おられると推定されています。引用元朝日新聞の医療サイト

ツボ
男性の更年期障害も意外に隠れていることが多いのでしょうね。あまり無理せず心身を壊しては仕事もできなくなってしまいます。その前にメンテナンスをする習慣も作っていただきたいです。

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