JUD062 日常診療での利益相反

photo credit: judge_mental via photopin cc世田谷区成城祖師谷砧の整骨院の市間です。今日のブログは、「日常診療での利益相反」についてです。

前回、利益相反を取り上げましたが、「利益相反は研究者と製薬会社の話で、個々の医者や患者に直接関係ない」と思ったかもしれません。しかし、そんなことはありません。普通の医者による日常臨床も利益相反で満ちあふれていると言っていいくらいです。

 こういう記事を書いている私自身、製薬会社からもらったボールペンを使い、製薬会社のパンフレットを患者さんに配り、製薬会社主催の講演会で謝金をもらって講演しているわけで、利益相反のただ中にいるのです。

 医師会や学会が行う講演会の多くは製薬会社から金銭的な援助を受けています。講演会ではその会社の薬の名前が繰り返し登場します。つまり、講演会とは名ばかりで、講演会の名のもとに行われる薬の販売キャンペーンです。

 こうした講演会は毎週どこかで行われています。論文捏造(ねつぞう)が問題になっている降圧薬、ディオバンは、こうした講演会が最も多く行われた薬の一つでしょう。講演会に参加した医者が翌日、その薬を処方することは日常茶飯事ですが、それもまた製薬会社から資金提供を受けている研究者と同じ利益相反の立場にいるわけです。

ディオバンを処方していた医師の中に自らを被害者であるかのように言う人がいましたが、そういう医師の多くは製薬会社が企画した講演会に参加し、いろいろ利益を得ているのです。

 「ディオバンを自ら処方したことがない」と偉そうに書いている私ですが、私もまた利益相反の例外ではありません。なぜなら、ディオバンのライバルとなる製薬会社から何かもらっているかもしれません。そういえば、ディオバンを含むアンジオテンシン受容体拮抗(きっこう)薬(ARB)のライバルとなるACE阻害薬しか販売していない製薬会社から講演に呼ばれ、謝金をもらって講演したことを思いだしました。これも利益相反行為の一つでしょう。

 実際に私はARBの何倍もACE阻害薬を処方します。ACE阻害薬に関して、ディオバンのような何かよからぬ情報が出れば、私は利益相反の問題を免れることはできないと思います。

 医師が製薬会社と付き合う以上、利益相反の問題を避けて通ることはできません。そのため、「製薬会社の人とは一切付き合わない」という潔い医師も最近は増えています。私は今のところ、訪ねてくる製薬会社の人を拒んだり、頼まれた講演を断ることはしていませんが、そうしないといけない時代になってきたのかもしれません。(武蔵国分寺公園クリニック院長・名郷直樹)
引用元産経ニュース

柔道整復師
利益相反(COI)について:一般社団法人日本呼吸器学会
空き時間で調べているといろいろなニュースやコラムがありますね。

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