SRT016 不妊症に鍼灸は効果的


不妊症に鍼灸が効果的なのは鍼灸師の間では常識的なことかも知れません。しかし、まだまだ鍼灸となると「痛い」「熱い」というイメージがつきまといまだまだ試せていない人も多いのも事実です。

当院で行う不妊の鍼灸についてもほとんど痛いということはありません。逆みなさま、温めながら治療を進めていくので寝てしまうほどリラックスされています。このように、不妊症はもちろんのこと婦人科系の症状で悩んでいる方はリラックスして自律神経のバランスを整えることもとても大切です。

そして、なにはともあれ温めること。これは不妊症や婦人科系疾患でお悩みの方にはみなに共通して身体に良いことなのでぜひ温めて欲しいです。半身浴は特におすすめ。温熱によって血管が拡張され、血行が良好にまた、甲状腺や副腎、不妊・妊娠に深い関わりのある性腺から分泌されるホルモンがこの温熱効果によっても一時的に増えるということがわかっていますからぜひ実践していただきたいです。

温めると妊娠しやすくなる。温めるのは身体全体にいい。

一般的な鍼灸のイメージは、「体の痛いところに鍼を刺すと、その痛みがなくなる」というものだと思うのですが、本来の鍼灸はそうではなくて、体全体の状態を変えることで、調子を良くしていこうというものです。
たとえば、傷を塞いで治す力を「自然治癒力」と言いますが、傷の治りが早い人とそうでない人がいるように、自然治癒力は人によって強い人と弱い人がいます。妊娠についても同じことが言えて、妊娠しやすい人というのは自然治癒力をはじめ、人間が本来持っている力が強いんです。
この力を高めるためには、体全体の調子を整えないといけない、ということで僕の鍼灸院では不妊の方々に向けた治療を提供しています。その意味では「不妊」と「鍼灸」は、実はそれほどかけ離れたものではないと言えます。

【中略】

宮崎:たとえば、「卵管」という卵子が通る道が生まれつき塞がってしまっている人がいるのですが、こういう場合に必要なのは手術であって、体を整えることでは解決しません。
このように「体の構造」に原因がある不妊は、この本で書いた方法では解決できません。
そうではなくて、体の構造も含めて男性の方にも女性の方にも問題がないのに、なぜか赤ちゃんを授からない場合。この種類の不妊であれば解決できると思います。

―男女ともに体の機能的には問題がないはずなのに、なぜか授からないというケースは、やはり血行や体温といったところに原因があることが多いのですか?

宮崎:その場合が多いです。
ただ、体の構造や機能の問題をまったく解決できないかというとそんなこともなくて、たとえば「子宮内膜が薄いせいで妊娠しにくい」といったケースは、体を整えて体質を変えることで子宮内膜が厚くなることもあります。引用元「妊娠しやすい人」は○○が強い

ツボ
冷え性の自覚症状がある方や冷えやすい体質の女性で不妊で悩んでいる場合はぜひ一度鍼灸を受けてみるといいでしょう。はりとお灸で心身のバランスを整え妊娠しやすい体質をつくりましょう。

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