TBB022 脳卒中と鍼灸

脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など)の後遺症による高次脳機能障害でお悩みの方も多くいます。そこで鍼灸が役に立つことが多くあります。脳卒中は脳血管障害により起ります。多くの場合、片麻痺をきたすことがわかっています。かつては死亡率の第1位を占める疾患でありましたが、現在では悪性腫瘍、心疾患に次いで第3位を占めています。

脳卒中後遺症に対する鍼灸治療の効果についてよく聞かれますが、直接効果ではなく間接効果になることが多いです。病院あるいは施設で行われるリハビリテーションの効果を高めるために行われることが多く、リハビリの機能訓練で筋肉は疲労し、精神的ストレスもありますので鍼灸治療で緩和してリハビリの効果を最大限引き出すことを目的とした治療になると言われています。しかし人によっては効果が出やすい人もいますので、一度お近くの鍼灸院に問い合わせてみてください。

脳卒中のいくつかのタイプ

脳梗塞
脳を養う血管が詰まるタイプで、次の3種類がある。(1) 脳の太い血管の内側にドロドロのコレステロールの固まりができ、そこに血小板が集まって動脈をふさぐ「アテローム血栓性梗塞」、(2) 脳の細い血管に動脈硬化が起こり、詰まってしまう「ラクナ梗塞」、(3) 心臓にできた血栓が流れてきて血管をふさぐ「心原性脳塞栓症」などがある。脳卒中死亡の60%以上を占める。

 

脳出血
脳の中の細い血管が破れて出血し、神経細胞が死んでしまうタイプ。高血圧や、年をとって脳の血管が弱くなり、血管が破れることが原因となる場合が多い。日中、活動しているときに、頭痛やめまい、半身マヒ、意識障害などが起こる。脳卒中死亡の約25%。

 

くも膜下出血
脳をおおっている3層の膜(内側から、軟膜、くも膜、硬膜)のうち、くも膜と軟膜のあいだにある動脈瘤が破れ、膜と膜の間にあふれた血液が脳全体を圧迫する。動静脈奇形が出血の原因の場合もある。突然激しい頭痛、嘔吐、けいれんなどが起こりやすく、意識がなくなり急死することもある。脳卒中死亡の10%強。 図解:くも膜下出血

 

一過性脳虚血発作
脳の血管が詰まるタイプのうち、24時間以内に回復するもの。脳梗塞の前触れ発作ともいわれる。一時的に片方の目が見えなくなったり、ろれつがまわらない、半身がいうことをきかなくなるなどの症状が起こる。再び血液が流れると症状もなくなる。引用元厚生労働省

ツボ
脳卒中の後遺症で悩まれている方でまだ鍼灸を試していない方であればぜひ一定期間を鍼灸治療にあててみてほしいと思います。効果が出ることが多いです。人間の身体は本当に不思議です。

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