JUD013「テニス肘」会社員が10年で激増


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世田谷区成城祖師谷砧の整骨院の市間です。テニスもしてないのに「テニス肘」と病院で言われた!と憤慨している方、実は多いのです。説明が足りないのですね。テニスで痛める肘の部位と同じだからなのです。

唐突だが、テニス肘になった。「テニスなんかやってません!」と医者に訴えると、原因はパソコンでタイピングをしすぎたからだという。物をつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作をする際に、肘の外側から前腕にかけて激痛が走る…というのが主な症状。珍しい病気にかかってしまった! と思いきや、近年、パソコンが原因でテニス肘を患うケースは珍しくないとか。

 

「かつてテニス肘は、タイピストや調理師、SE、事務職の人、主婦など、手首を酷使する人特有の疾患でした。ただ、家庭やオフィスにパソコンが普及してからは、誰もがかかる疾患に。患者数はここ10年で倍以上、もしくは3倍程度になっています」(川口整形外科眼科の川口正博院長)

 

患者数はあくまで感覚値とのことだが、ビジネスマンはもちろん、インターネットにハマった主婦などもテニス肘を発症しているという。ところで、テニス肘が起こるメカニズムとは何なのだろうか。今度は、整形外科・スポーツ外科を専門とする銀座医院の斎藤吉由先生の元へ。

 

「通称“テニス肘”と呼ばれる上腕骨外上顆炎は、肘の外側から前腕にかけての筋肉(短橈側手根伸筋)の炎症。痛みやしびれ、腫れなどの症状が出ます。短橈側手根伸筋は、手首を固定したまま外側に反らせる動作を司る筋肉。そのため、キーボードをたたいたりマウスを操ったりしすぎると、酷使されて炎症を起こすのです。ただ、原因はパソコンだけに限らず、重いカバンや買い物袋を持つなど日常的な肘への負担との複合的なものと考えてください」

 

とはいえ、ビジネスマンにとってパソコンの作業が、テニス肘の引き金になりやすいのは間違いない。だが、仕事をするうえでパソコンを使わない…なんてムリ! 何かいい予防策はないのだろうか?

 

「手を反らさずにすむよう、常に手首を倒してキーボードやマウスを使うようにしてください。手首にタオルを巻いたり、手首の下に置くハンドレストグッズを使ったりして、手首を手より上に位置させるよう意識すれば発症する可能性は少なくなるでしょう」

これはテニス肘を患ってしまったあとにも有効な手段。発症したら、炎症を抑えるために冷シップで肘を冷やすのはもちろん、痛みがない方の手で荷物を持つなど、なるべく負担をかけないようにするのがいいという。

 

もともとテニス肘の患者の多くは、テニス愛好家以外の人たちだそう。地味ながらツライ症状なだけに、ぜひとも今から対策を!
(有馬ゆえ)
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております
引用元webR25より

ツボ
PC作業が長時間になればなるほど姿勢が崩れていきます。首周りの崩れで肩、肘、手首、指先と連動して調子は、崩れます。
また、座位が長いので腰にも負担がきます。
休憩を1時間ごとにいれ体操や水分糖分の補給を!(スポーツみたいですね。)
脳のエネルギー源は、糖分なので。

中入り~1 能や狂言で、1曲が前場・後場に分かれる場合、前場が終わってシテなどがいったん退場すること。
2 寄席・相撲などの興行物で、途中でしばらく休憩すること。また、その休憩時間。~
デジタル大辞泉より

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