出生前診断

HWN103 新型出生前診断 4月スタート


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新型出生前診断 4月スタート。出生前診断については以前からいろいろと取り組みがされている検査の一つです。生命倫理上の問題を指摘する声もありますから、どれが1番よいことなのかはわかりません。子供たちが生まれて来る前は五体満足で生まれてきてくれれば他は何も望まないと私も思っていたものでした。

その一方で、かみさんも30代中盤での出産だったのでいろいろな心配も多くいたしました。母胎のこと、生まれてくる子供のこと。生まれてくる前に健康だとわかることはとてもいいことだとは思います。しかし、その逆がもし出産前にわかってしまったらどうするのか。これも大きな問題だと思います。

■阪大病院、検査再考期間設ける

 新しい出生前診断の実施施設として認定を受けた大阪大学医学部付属病院(大阪府吹田市)が、4月上旬からの診断実施に向けて準備を進めている。ダウン症などの染色体異常を高い精度で調べる新診断には生命倫理上の問題を指摘する声もあり、妊婦らからは「母親の判断を支える態勢は整っているのか」などと戸惑いの声も上がる。医療関係者は「検査を受けるかどうかも、よく考えて決めてほしい」と呼び掛けている。

 新診断をめぐっては、日本医学会や日本産科婦人科学会(日産婦)などが、阪大病院など全国15施設を実施施設として認定した。

 阪大病院では1月、産婦人科と遺伝子診療部でつくる医療チームが発足。臨床遺伝専門医や染色体異常の子供の診断経験があるベテラン医師、カウンセラーら約10人で構成される。同病院では4月上旬から2年間で、50人を目標に検査を実施する予定だ。

 出生前診断は、これまで母体血清マーカー検査などが行われてきたが、精度は6~8割だった。精度の高い羊水検査は流産のリスクがあり、敬遠する人も少なくなかった。

 新診断は、血液検査だけのためリスクが低く、高精度だが、出生前の人工中絶など「命の選別につながる」という懸念もある。阪大医療チームの金川武助教は「陽性だったとしても子供に障害がない可能性もあり、確定検査が必要だ」と説明する。新型出生前診断 4月スタート 「妊婦の決断」ケア課題

皆様はどうお考えですか?私は各々の夫婦が決断した結果を尊重できる社会を希望するというのが意見です。もしいろいろなことがわかっても出産する、出産しないはその夫婦の決断を尊重するしかないのではと思います。周囲が生命上の倫理を言う気持ちも言わない気持ちもわかる社会にしたいですね。

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HWN086 新型出生前診断、条件緩和求める…産婦人科医会


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子は鎹(かすがい)とは良く言ったものです。二児の父親でもある鍼灸師の草野です。鎹は、二つの材木をつなぎとめるために打ち込む、コの字形の大釘です。まさに父と母をつなぐ重要な役割をしているのが子供です。

昨今は少子化が叫ばれていますが、それよりも私は鍼灸師として重要視しているのが女性の妊娠の高齢化です。卵子の老化が進むと赤ちゃんが健康で生まれてこない確率が高まりますから、母子ともにリスクが大きくなるのです。

高齢出産を否定しているわけではありません。高齢でも母子共に出産を終えた人は多くいます。しかし、実はその反対ケースも多くあるのです。

だからと言って、出生前に診断を受けて中絶に至ることも倫理上の問題が残ります。何が一番よいのか。社会全体で考えていく必要があります。

▼新型出生前診断、条件緩和求める…産婦人科医会

妊婦の血液で3種類の胎児の染色体異常がわかる新型出生前診断の指針案について、日本産婦人科医会(木下勝之会長)は、実施条件の緩和を求める要望書をまとめた。

 日本産科婦人科学会の意見公募(パブリックコメント)に対し、締め切り日の21日に提出した。

 指針案は、妊婦に適切な情報提供を行う遺伝カウンセリングを重視し、産婦人科医と小児科医が常勤し、どちらかが遺伝の専門資格を持つなどの厳しい実施条件を盛り込んだ。これに対し、要望書は、検査を希望する多くの妊婦に対応するために、「一般診療所や大小の病院も加われる条件にするのが現実的」とした。

 一方で、遺伝カウンセリングを行うチームについて、中絶手術を行う母体保護法指定医を加えることを求めた。

(2013年1月22日21時58分 読売新聞)新型出生前診断、条件緩和求める…産婦人科医会

私たち夫婦も以前一人目を授かったときは、うれしさ半分、かみさんも30半ばでの出産だったので、とにかく五体満足で健康であるようにと願っていました。女性が社会進出をすることをもっともっと推進するためにも、産みたい女性が産みたい時に産める社会の実現をしたいものです。

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HWN072 <新型出生前診断>実施施設を限定…日産婦の指針案判明

私も家に帰れば普通の親父なのですが、思い返してみると二人とも生まれてくる前は五体満足であってくれればいい。ただそれだけを思っていました。かみさんも決して若くして二人の子供を授かった訳ではないのですごく心配をしていたものです。今となれば昔の話ですが。

高齢出産が多くなってきている現代ではいろいろと妊婦さん自身の健康についても不安が多いでしょうし、もちろん生まれてくる我が子に対しても不安が多くあると思います。少しでも不安が解消できるような検査システムができあがるといいなとは思いますが、確かに安易な命の選別につながりかねないことは否めないという意見があるのもわかってはいます。

▼<新型出生前診断>実施施設を限定…日産婦の指針案判明

妊婦の血液から高精度で胎児の染色体異常が分かる新型出生前診断について、日本産科婦人科学会(日産婦)の検討委員会が作成した指針案の概要が12日、明らかになった。妊婦が十分な認識を持たずに検査が行われる可能性があることを懸念。「安易な命の選別につながりかねない」などと導入には慎重な姿勢を求めている。

 日産婦は15日に指針案について理事会の承認を得た後公表。カウンセリング態勢などの条件を満たす施設は年内にも開始する。また、一般から広く意見を求める方針。指針案は出生前診断で判明する染色体異常には根本的な治療法がないため、手軽さだけで診断が普及すると、十分な情報のないまま妊婦が判断し、生命の選別につながりかねないことを懸念。「遺伝カウンセリングが適切になされ、妊婦が内容を正しく理解することが重要」とした上で、実施施設については「十分な遺伝カウンセリングが提供できる施設」と限定した。また、検査の対象についても、羊水検査などと同様に、「染色体異常の子どもの妊娠歴がある」「高齢妊娠」と限定している。さらに、一学術団体だけでルールを決めるのは負担が大きいとして、国の関与を求めている。

 実施施設の具体的な条件などは15日の理事会で最終的に決める見通し。日産婦の小西郁生理事長は指針案について「検討委員会では外部の有識者も交えて活発に議論できた。15日以降広く公表し、意見を求めたい」と話している。

 新型出生前診断は、昨年10月に米国で開始され、海外の複数の遺伝子検査会社が参入。妊婦の血液を調べることで、胎児にダウン症などの染色体異常があるかを調べることができる。

 国内では大学病院や公立病院が共同で臨床研究を計画している。国内には出生前診断に関する法的な規制がなく、新型についての日産婦の指針が注目されている。【斎藤広子、五味香織】<新型出生前診断>実施施設を限定…日産婦の指針案判明

いろいろな問題はあるのでしょうが、なんとか妊婦と生まれてくる子供が納得できる選択をできるような医療体制になって欲しいモノです。

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