UP013 自殺者が14年連続で3万人超


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自殺者が14年連続で3万人を超したそうです。こういうニュースを耳にすると何か鍼灸師としてできないだろうかと考えてしまいます。そこまで追い込まれるまでに何かサポートできないものだろうか。身体症状で悩んでいる人であれば鍼灸師のことを少しは頭によぎるかも知れませんが、心理的な悩みではなかなか浮かばないかかもしれません。

▼鬱病と類似する双極性障害 「躁状態」見逃さないで

内閣府と警察庁によると、平成23年の自殺者は3万651人で、14年連続で3万人を超えた。自殺につながる可能性がある健康問題は、鬱病以外に「双極性障害」がある。躁鬱(そううつ)病の一つで、躁状態と鬱状態を繰り返す脳の病気だ。鬱病と間違われやすいが、遺伝的要因が大きく、治療法も異なる。躁状態を見逃さないことが適切な診断と治療を受ける鍵となる。(豊田真由美)
引用元鬱病と類似する双極性障害 「躁状態」見逃さないで

このような記事をみると本当に社会全体で本腰をいれて取り組みをしていかないとなりませんよね。かなり、状態がひどくなってから病院での診察を受けられる人が多いですが、そこまでいく前に何か手を打つことができれば健康的にもよいと思います。

▼うつと鍼灸
うつ病により起こるめまい、発汗、不眠、頭痛などの不定愁訴が鍼灸治療の適応症です。東洋医学の考えでは身体のバランスを整えることよって、気分も落ち着き心も晴れやかになってくることも多いです。

身体が軽くなれば心も軽くなることがあるように鍼灸治療を行うと身体が軽くなりますし、食欲を増進させたり、睡眠がとれるようにすることで心の負担が軽くなることが多いです。

うつ病は臨床的には様々な身体症状がみられますが鍼灸治療は効果でることが多くあります。うつ病の鍼灸治療の効果が100%では無いの承知しています。特に重症うつ病の方には、病院の専門医の投薬等、カウンセリングを受けていただきながら鍼灸治療を併用して頂くことにより、長期間にわたり薬を飲み続けているうつ病のかたも鍼灸治療と組み合わせることにより相乗効果があります。

▼うつと体温
低体温だからうつ病になるのか、うつ病の人が低体温になるのか、現代医学ではよくわかっていません。うつ病はストレスが引き金になると言われます。睡眠不足と体の冷えがストレスの大部分を占めています。低体温の人は細胞中のミトコンドリアが正常に働かず、脳の神経伝達物質のセロトニンの生産ができなくなり、うつ症状になるという研究結果でも出ています。当院では鍼灸以外にも積極的に温熱療法を取り入れ医療用の温泉水ナノミストサウナで低体温治療にも取り組んでいます。

▼低体温で起こる病気
偏頭痛、腰痛、貧血、アトピー性皮膚炎、倦怠感、自律神経失調症、どうき・めまい・息切れ、生理痛、子宮筋腫・子宮内膜症、子宮がん、乳ガン、乾燥肌などが低体温により起こります。これらの病気を抱えている人はなんらかの心理的なストレスを抱えている人も多くいます。ひとりで悩まずにぜひ専門家に相談するようにしてください。鍼灸院でも多くの横のつながりがありますから安心してご相談ください。

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