HWN042 睡眠はやはり重要。寝る子は脳も育つ


引用元:産経ニュース

寝る子は育つということわざがある通り、子供の成長には睡眠は欠かせないないのです。心身の成長に睡眠が大きく影響することは人間の歴史でも経験上わかってきたことですが、科学的に解明されつつあります。

記憶や感情に関わる脳の部位「海馬」という部分があります。海馬がしっかりと発達していれば記憶もしっかりと残ります。海馬が傷害されると、一切の記憶が残らなくなると言われています。具体的には、一度寝るとその日あった全てのことを忘れるといった具合になります。

ただし、自転車に乗ったりできることなどの「身体的学習」や、人間関係における嫌悪感などの「感情の記憶」は阻害されないと言われています。また、障害以前の物事は的確に思い出すことができます。つまり、記憶の想起には必ずしも関与していないと言えます。

今日はすこし引用が多くなりますがメモしておきます。

▼寝る子は脳も育つ? 「海馬」体積大きく、東北大チーム研究

睡眠時間の長い子供ほど、記憶や感情に関わる脳の部位「海馬」の体積が大きかったことを、東北大の滝靖之教授らの研究チームが17日までに突き止めた。研究成果は18日から名古屋市で開かれる日本神経科学大会で発表する。

 研究チームによると、うつ病や高齢者のアルツハイマー病患者で海馬の体積が小さいことが明らかになっており、滝教授は「子供のころの生活習慣を改善することで健康な脳を築ける可能性がある」としている。

 研究チームは平成20年からの4年間、健康な5~18歳の290人の平日の睡眠時間と海馬の体積を調査。睡眠が10時間以上の子供は6時間の子供より、海馬の体積が1割程度大きいことが判明したという。

 滝教授は東日本大震災後、宮城県内の被災者の健康状況も調査しており「十分な睡眠を取れずストレスを感じたことが、子供の脳にどう影響を与えるか見ていかなければ」と話した。寝る子は脳も育つ? 「海馬」体積大きく、東北大チーム研究

子供の睡眠について一度見直すことをおすすめいたします。受験勉強も大切です。睡眠による影響も多くありますから、成績が上がらないなどでお悩みのお子様を抱えている親御さんはぜひ一度生活習慣を見直してください。

▼子供も睡眠が心配だ。

先日、子供の睡眠について記事をかきました。子供の能力発達のためさらには人間形成の上でも睡眠は重要だと私は考えております。先日の記事を一部記載いたします。

子供の仕事は勉強することです。しかしながら今の子供たちは学校の勉強以外に塾通いをして帰宅が21時前後なんて当たり前。そこから食事して宿題して寝るのは12時を過ぎるなんて小中学生も非常に多いそうです。しかし、これだけ勉強しているのに・・・・・と結果が出ていない子供も多いようです。

子供の仕事は勉強することです。睡眠の質と量それぞれが学業成績とどのように関連するかについて、多くのデータをまとめて整理した研究があります。予想されるように、睡眠の質が悪くなるにつれて、睡眠時間が少なくなるにつれて、学業成績は下がることが分かりました。

 このような関連は子供の年齢が若いほど、強く認められました。これはなぜでしょうか。一つには、年齢の若い方が眠らない(長く起きている)という状況に弱いせいかもしれません。

 もう一つは、脳の発達に関わります。私たちの脳、特に頭の前の方の部分は10歳ごろから飛躍的に発達します。この部分の脳は考えたり、学んだり、人の気持ちを理解したりする能力の源になるので、しっかり成長してもらわなければなりません。

 逆に、この大事な時期に、なんらかの理由で子供がぐっすり、たっぷり眠れなければ、前の方の脳がうまく発達できず、結果として学習能力が低下してしまうことは十分にありえます。高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員CLM034 子供たちの睡眠が心配

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